【書評】二地域居住に興味をもったので馬場未織「週末は田舎暮らし」を読んでみた





「二地域居住」興味ありますか?ぼくは“かなり”あります!!

その理由は以下のようにいくつもあります。。

  • もともと田舎(山形県)育ちだから
  • 浪人時代・大学時代・社会人2年間は東京で過ごし、都会の好きなところ・嫌いなところもなんとなくわかったから
  • 現在住んでいる山梨県には二地域居住の人が多いから
  • 結婚を機に将来のライフスタイルを考えたとき、「子育ては田舎が良いかも」と思ったから(=田舎が好き)
  • いまの仕事(=東京勤務の期間が長い会社)が好きだから

と、このように「田舎を好きな理由・嫌いな理由」「都会を好きな理由・嫌いな理由」がいくつも混ざり合い

「だったら二地域居住っていう案もあるんじゃないか!?」と突然興味をもちました。

さっそく情報を集めるべく、試しに読んでみたのが馬場未織「週末は田舎暮らし」

この本を読んだら、漠然としたイメージしかなかった「二地域居住」というものが、少し具体的に想像できるようになりました!

馬場未織「週末は田舎暮らし」内容紹介

「週末は田舎暮らし」は、馬場未織さんが二地域居住に興味を持ったところから始まります。そして実際に土地・家を探し、そこで二地域居住を始め、どんなライフスタイルで現在にいたったかが、ほぼ時系列で綴られています。

【内容紹介】

平日は都会で働き、週末は田舎で過ごす。旅行や別荘暮らしとは違う、もうひとつの「日常を綴る」。東京生まれ、会社勤め、共働き、子供3人。「田舎素人」の一家が、都会と里山の往復生活を通して見つけた、これからの豊かで新しい暮らし方。

「BOOK」データベースより

書かれているのはほぼすべて「馬場未織さんがどのように二地域居住の生活をしてきたのか」という個人的なお話。だからこそ、ワクワクすることも、困ったことも、学んだことも、幸せなことも、すべて等身大で感じることができます

田舎暮らしをナメるな!

読み進めるうちにわかってきたのが二地域居住(田舎暮らし)の「大変な部分」。大変なこともあるだろうな〜となんとなく思っていましたが、“想像以上に”大変そうです!

  • 条件に合う土地探し・家探し
  • 不動産屋さん、売主さんとの人間関係
  • 農地を取得できる?
  • 草ぼうぼう
  • イノシシに悩む
  • 子どもが大きくなると週末に全員で移動するのが難しい
  • ローカルコミュニティーにとうなじむ?

ざっと書き出しただけでもこれだけあります。

私は山形県という比較的田舎で育ってきたので、“草ぼうぼう”や“イノシシに悩む”はなんとなくわかっていました。でも二地域居住という考え方で田舎暮らしを見ると、“人間関係”や“二地域間の移動”というものが悩みとして出てくるんですね。

二地域居住は「都会と田舎の良いとこどり!」というワケにはいかないぞ、と一気に現実に戻されました。

のびのびと過ごす子供たち

もちろん二地域居住(田舎暮らし)の良い部分もたくさん書いてあります。中でもいちばんの幸せとして書かれているのがノビノビと成長する3人のお子さんの姿

ぼくが二地域居住を気になっているのも、この“子育て”の部分がかなり大きいので参考になりました。

いちばん印象的なのは畑仕事。馬場さん自身も二地域居住をはじめてから畑に挑戦したそうですが、3人の子どもたちも畑を手伝います。

こどもたちにも、なるべく畑仕事を手伝ってもらうようにしています。やせっぽちのポチンは、鍬と同じくらいの背丈のころから「よいしょ、よいしょ」とへっぴり腰の餅つきのような姿で耕すのを楽しむようになり、表面をヘロヘロと掻いただけで「ここはわたしのやった畑!」と自慢しながら面倒を見るようになりました。

馬場未織「週末は田舎暮らし」より引用

ぼくのような田舎出身者でも、ちゃんと畑で野菜を作った記憶がある人は多くないのではないでしょうか。こうした経験があれば大人になってからの食べ物との付き合い方が変わってくる気がします。

ぼくは「無農薬・有機野菜」という言葉にわりと惹かれます。でもそれは単なるイメージとしての嗜好であって、本当に価値を知っているのではないと気づかされました。

馬場さんのお子さんのように実体験(畑仕事をして、その野菜を自分で食べる)をもっていれば、自分が食べるものの価値や味を判断できるそれこそが「食べるということを楽しむ」ということです。

南房総で新たな活動を始めた馬場未織さん

第7章「里山生活を内側から発信する」では、馬場さんが南房総ではじめた新たな活動が描かれています。

馬場さんはこの本で「あくまでこれは“私の場合”の二地域居住です」というスタンスで、あまり「オススメする」という感じではありません。

ですが、「良いところも悪いところもあるけど私はここで新しい活動を始めたよ」ということはそれだけで、「この生き方が楽しい」という証明のように思えます。

活動を具体的に言うと「NPO法人南房総リパブリック」「里山学校」「洗足カフェ」などなど。この本が書かれてからすでに3年半が経過しており、HPやSNSではこういった活動のいまを知ることができます。

その中では生き生きとした姿を見ることができ、この本で描かれている幸せのその先を感じました。

一緒に活動する南房総の人々、新しく移住した人々、二地域居住をもちはじめた人、などそれぞれのスタンスで馬場さんの活動に関わっており、そのみなさんの笑顔も印象的でした。

まとめ

馬場未織「週末は田舎暮らし」を読んでわかったのは、“二地域居住をナメてはいけない““楽しいことだけではけしてない”という現実

それでもやっぱり、幸せそうに生活する馬場さん一家の姿には憧れと希望を感じます

“もうひとつの家”として選んだ南房総を“週末の居場所”にとどめず、そこで新たな活動(NPO法人南房総リパブリックなど)を始めた馬場さん。その生き方こそが「二地域居住ってイイよ!」となによりも説得力をもっていました。

繰り返しになりますが、この本は馬場未織さんの“個人的な生活スタイル”を綴ったものでありながら、「週末は田舎暮らし」と考えはじめた人にとっては何よりも参考になる教科書です。

 

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